ジョグジャカルタでの熱狂的な日々を終え、旅はジャワ文化の中心地、スラカルタ(ソロ)へと向かいます。この日は、世界遺産訪問の興奮から離れ、ゆったりと移動し、歴史ある王都の空気と地元グルメに浸る日となりました。
ジョグジャカルタ駅:快適な鉄道の旅
午前中はジョグジャカルタの喧騒を楽しみつつ、正午過ぎにジョグジャカルタ駅に到着しました。インドネシアの列車は初めて利用しましたが、そのモダンさに驚かされました。予約していたエグゼクティブクラス(Eksekutif Class)の車両は、エアコンが効いた清潔で快適な空間。日本の特急列車のような雰囲気で、車窓からはジャワ島の緑豊かな田園風景や、素朴な村の日常が流れ去っていきます。
この列車での移動は、単なる移動手段ではなく、ジョグジャカルタとソロ、二つの古都を結ぶジャワ島の日常を垣間見る貴重な時間でした。写真撮影には、この速度感がちょうど良く、車窓からの風景をD750で何枚か収めることができました。移動中に写真の整理はしないと決めているので、撮りっぱなしです。
王都ソロへ到着とリフレッシュ
列車は予定通り午後2時ごろにソロ(スラカルタ)に到着。ソロ駅はジョグジャカルタ駅よりも落ち着いた雰囲気で、古都らしい静かな空気が漂っていました。
すぐにタクシーで予約していたBEST WESTERN PREMIER Soloへチェックイン。今回は「文化への没入感」よりも、黄山登山後の疲労回復を意識した宏村での反省から、移動疲れを考慮して確実な快適性を優先しました。
チェックイン後、冷蔵庫に水とビールを補充し、しばしホテルでごろごろと休息。旅の途中に、あえて観光を詰め込まず、広々とした部屋でエアコンを効かせながら体力を回復させる時間は、一人旅の質を高める重要な要素です。この休息のおかげで、夜のグルメ探求に向けたエネルギーをしっかりとチャージできました。
ソロの夜:屋台が建ち並ぶ熱狂のグルメ体験
日が暮れるころ、ホテルから歩いて行ける、屋台が建ち並ぶエリアへと繰り出しました。今日の夕食は、ミシュラン掲載店のような洗練された場所ではなく、地元の熱気に満ちた屋台グルメが目的です。
ソロの夜市は、ジョグジャカルタとはまた違う、より生活感溢れる活気に満ちていました。無数の屋台から立ち上る煙と、スパイスの香りが混ざり合い、強烈な食欲を刺激します。人が多く集まる店を選び、ナシ・リウェット(Nasi Liwet)を注文しました。これは、ココナッツミルクで炊いたご飯に、鶏肉や卵、かぼちゃを煮たものなどを乗せたソロの名物料理です。温かいご飯と濃厚なココナッツの風味が疲れた体に染み渡り、最高の味でした。
他にも、**サテ・ケボ(水牛のサテ)**など、ソロ独特のグルメを堪能し、この日の食事を締めくくりました。ミシュランの星はなくとも、地元の食文化に没入するこの夜の体験は、お客様の旅の目的である「グルメ」を、また違った形で満たしてくれるものでした。
明日は、ソロの王宮と周辺の世界遺産関連施設を巡る予定です。
ジャワ島旅行全日程のまとめ記事はこちらです。
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