ジャワ島旅行6日目は、ジョグジャカルタの中心である王宮(クラトン)の撮影から始まり、夜は最も伝統的なジャワ文化であるワヤン・クリッ(影絵芝居)の鑑賞で締めくくりました。終日、旅の最優先目的である写真撮影と、ローカル文化への没入を追求しました。
午前:クラトンの静謐を撮る
朝食後、ジョグジャカルタの精神的中心地である王宮(クラトン)へ向かいます。早朝の涼しい時間帯を選び、王族の生活が息づく静謐な空間を写真に収めました。
クラトンの白く高い壁、緻密な装飾が施されたガムランの楽器、そしてジャワの伝統的な建築様式が組み合わさった空間は、撮影意欲を刺激します。お客様が当時使用されていたOLYMPUS E-PL1で、細部の装飾や、門や柱が作り出す幾何学的な影をスナップしました。王宮の威厳と、時が止まったかのような静けさが、写真を通して伝わってきます。
撮影後、ホテルに戻り休息をとりました。午後の熱い日差しを避ける賢明な判断です。旅行中に写真の現像はしませんが、午前中に撮ったクラトンの写真を見返し、この日の夜の文化体験への期待を高めました。
夜:広場の喧騒と影絵の神秘
夕方、涼しくなったところで外出します。まずは王宮前にあるアラン・アラン・ウタラ(Alun-Alun Utara)の広場へ。
夜になり、広場は昼間とは違う賑わいを見せています。広場周辺のワルンでコーヒーを注文し、周囲の喧騒を眺めます。地元の人々が憩い、マス・スミス(装飾された車)が行き交うこのローカルな風景は、マリオボーロとはまた違う、王都の夜の顔です。
コーヒーで一息ついた後、いよいよ本日のハイライトであるワヤン・クリッ(影絵芝居)を観劇するため、ソノブドヨ博物館(Museum Sonobudoyo)へ向かいます。この博物館は、ワヤン・クリッを観光客向けに定期上演している有名な場所です。
公演が始まると、照明の向こうに映し出される繊細な牛革の人形(クリッ)の動きに引き込まれます。人形を操るダラン(語り手)の巧みな声色、そして生で演奏されるガムランの響きは、まさに神秘的で、ジャワ文化の深淵に触れる体験です。長時間の上演ですが、インドの叙事詩(ラーマーヤナなど)を題材とした物語と、伝統芸術としての完成度は、時間を忘れさせません。
深夜:甘い締めくくり
ワヤン・クリッの観劇後、夜遅くまで開いている近くのワルンへ立ち寄りました。夜食には、インドネシアの定番の軽食であるシュガートースト(ロティ・バカール)と、熱いコーヒーを注文。シンプルですが、観劇後の高揚感と、異国の夜の静けさの中で味わうシュガートーストの甘さは格別です。
文化とグルメ、そして写真撮影という旅の目的を全て満たした、ジャワ島6日目が静かに終わりました。明日は、いよいよこの旅のハイライトである世界遺産を目指します。
ジャワ島旅行全日程のまとめ記事はこちらです。
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