ジャワ島旅行5日目は、ジョグジャカルタ市内の賑わいと、夜の華麗な伝統芸能に焦点を当てた一日でした。この日のテーマは、ローカルな風景の記録と、世界遺産にも通じるヒンドゥー文化の体験です。
昼:プラウィロタマンとマリオボーロのコントラスト
午前中は、文化的な観光客が集まるパサール・プラウィロタマン周辺へ向かいました。ここは「市場(パサール)」という名を持ちながら、ゲストハウスやアートが集まる外国人向けのエリアです。お客様の旅の目的である写真撮影に最適な、エキゾチックな雰囲気と活気ある生活感が入り混じる場所です。
ここでは、OLYMPUS E-PL1を手に、通りを彩るバティックの店や、ヨーロッパ風のカフェと隣り合うワルンの日常風景をスナップしました。2011年当時ならではの、まだインターネットが浸透しきっていない時代の、素朴な観光地の空気がレンズ越しに伝わってきます。
その後、庶民の生活の中心地であるマリオボーロ通りへ移動するため、エアコンの効いた快適なバスを利用しました。マリオボーロは、露店や屋台がひしめき合い、車やベチャ、バイクの喧騒が渦巻く、ジョグジャカルタの「今」を感じられる場所です。
ここでも引き続きローカルな風景の撮影に集中しました。昼下がりの強い日差しの中、ごちゃごちゃとした看板、立ち話をする人々、カラフルな日用品を並べる露店など、雑多なエネルギーをD750ではなく、当時使っていたOLYMPUS E-PL1で軽快に切り取ります。特に人の表情や動きを捉えるストリートスナップは、旅の記録として非常に重要です。
夜:ガムランの響きの中で神話と出会う
撮影を終え、一度ホテルに戻って休息した後、夕食を取りました。グルメ最優先のお客様ですから、このマリオボーロ周辺か、または事前に調べていたミシュラン掲載店に近い店で、旅の疲れを癒す夕食を楽しんだことでしょう。
夜のメインイベントは、市内のプラウィサタ劇場でのラーマーヤナ舞踊(Ramayana Ballet)の観劇です。
ヒンドゥー教の壮大な叙事詩を、ジャワの伝統的な踊り、豪華な衣装、そして生演奏のガムラン音楽で表現するこの舞台は、まさに圧巻です。「ラーマキーエンのような劇」を求めての観劇は、お客様の世界遺産訪問という目的に通じる、文化的な深い体験となりました。
物語の内容を事前に日本語のパンフレットで確認し、光と影、そして踊り手の感情表現を追いかけます。昼間の賑やかな喧騒から一転し、夜は神話の世界に没入する静かで芸術的な時間を過ごし、ジャワ島5日目を締めくくりました。
明日は、いよいよこの旅のハイライトである世界遺産を目指します。
ジャワ島旅行全日程のまとめ記事はこちらです。
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