特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」後期 東京国立博物館

2024/09/01

美術館 美術品

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こんにちは、旅行大好きのtakau99です。夏の終わりに東京国立博物館へ特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」を見に行きました。

併せて常設展示も少し見てきました。

チケットは金券ショップで購入。


見学ルートはこんな感じ。

平成館2階「神護寺」=平成館1階(日本の考古)=本館2階(日本美術の流れ)=本館1階(ジャンル別展示)=東洋館5階=東洋館4階=東洋館3階=平成館2階「神護寺」


    特別展「神護寺」(平成館2階)

    後期の期間⑦に行きました。

    撮影禁止です。

    出品作品内訳

    出品目録を基に今回出品作品の内訳表を作りました。

    後期7     展示替え     総計
    所蔵 国宝 重文 なし 国宝 重文 なし  
    京都・神護寺 6 17 17 4 10 5 59
    東京国立博物館   2 5 1 2 3 13
    奈良国立博物館 1 1 1 1     4
    京都・醍醐寺 1 3         4
    京都・教王護国寺(東寺) 3       1   4
    東京・根津美術館     1     2 3
    京都・仁和寺   1 1     1 3
    文化庁     2       2
    神奈川・浄光明寺           2 2
    和歌山・地蔵院   1         1
    奈良・長谷寺   1         1
    東京・大師会           1 1
    東京・慶應義塾図書館     1       1
    滋賀・宝厳寺         1   1
    京都・妙法院   1         1
    京都・知恩院     1       1
    京都・大覚寺         1   1
    京都・細見美術館     1       1
          1     0 1
    総計 11 27 31 6 15 14 104

    出品数は全部で104件(国宝17件、重文42件)。後期⑦では69件(国宝11件、重文27件)が展示されてました。

    所蔵別では神護寺から最多の59件(国宝10件、重文27件)です。次いで東京国立博物館。国宝では東寺の3件が目立ちます。

    国宝

    後期の期間⑦で展示されていた国宝は以下の通りです。

    指定 作品名称
    指定名称
    作者員数時代 世紀所蔵展示場所展示期間
    7御請来目録
    弘法大師請来目録〈伝教大師筆/〉
    最澄筆1巻平安時代 9世紀京都・教王護国寺(東寺)⑤~⑧
    10金銅密教法具(金剛盤・五鈷鈴・五鈷杵)
    密教法具〈(伝弘法大師将来)/〉
     1組中国・唐時代 8~9世紀京都・教王護国寺(東寺) 
    13風信帖
    弘法大師筆尺牘三通(風信帖)
    空海筆1巻平安時代 9世紀京都・教王護国寺(東寺)⑤~⑧
    14尺牘(久隔帖)
    伝教大師筆尺牘〈弘仁四年十一月廿五日/〉
    最澄筆1幅平安時代 弘仁4年(813)奈良国立博物館⑤~⑧
    20狸毛筆奉献表
    狸毛筆奉献表〈伝弘法大師筆/〉
     1巻平安時代 9世紀京都・醍醐寺⑤~⑧
    23 両界曼荼羅(高雄曼荼羅)
    紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図〈/(高雄曼荼羅)〉
     2幅平安時代 9世紀京都・神護寺①~④胎蔵界⑤~⑧金剛界
    28文覚四十五箇条起請文
    文覚四十五箇条起請文〈藤原忠親筆/〉
    中山忠親筆1巻平安時代 元暦2年(1185)京都・神護寺⑤~⑧
    43釈迦如来像
    絹本著色釈迦如来像
     1幅平安時代 12世紀京都・神護寺⑤~⑧
    70山水屛風
    絹本著色山水屏風〈/六曲屏風〉
     6曲1隻鎌倉時代 13世紀京都・神護寺⑤~⑧
    97薬師如来立像
    木造薬師如来立像(本堂安置)
     1軀 平安時代 8~9世紀京都・神護寺 
    100五大虚空蔵菩薩坐像
    木造五大虚空蔵菩薩坐像(多宝塔安置)
     5軀 平安時代 9世紀京都・神護寺

    出品目録の作品名は国宝指定名称と違うので注意。

    今回の特別展のメインである次の2点は前期後期共に見れるようになっています。

    • 両界曼荼羅(高雄曼荼羅)前期後期で展示替え
    • 薬師如来立像

    「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」紫綾金銀泥絵両界曼荼羅図〈/(高雄曼荼羅)〉

    「金剛界」東京国立博物館公式サイトより

    毎年の虫払でも公開されない超レアな国宝。後期は「金剛界」を展示。

    見れて良かったです。修復が終えたとはいえかなり痛んでいるので、実物を見ても朽ちたタペストリーにしか見えません。

    同じサイズの後世の模作もかかっているので、見る分にはこちらがいいでしょう。

    「釈迦如来像」絹本著色釈迦如来像

    東京国立博物館公式サイトより

    とても色鮮やかな釈迦如来像です。

    「薬師如来立像」木造薬師如来立像(本堂安置)

    東京国立博物館公式サイトより

    「薬師如来立像」は結構まじかで見れます。表情が生きているようでちょっと怖い。両脇に重文の日光月光菩薩が並んでます。

    薬師寺の国宝よりふくよかな印象です。

    「五大虚空蔵菩薩坐像」木造五大虚空蔵菩薩坐像(多宝塔安置)

    「法界虚空蔵」東京国立博物館公式サイトより

    五大虚空蔵菩薩坐像」も結構まじかで見れます。「法界虚空蔵」を他の4体が囲むように展示。「五大虚空蔵菩薩坐像」の方が公開レア度が高いみたいです。

    五大虚空蔵菩薩は、虚空蔵菩薩のみ5体を群像として表したものである。虚空蔵菩薩の五つの智恵を表す「五智如来の変化身(へんげしん)」とも言う。息災・増益などの祈願の本尊にもなっている。
    5体の名称、方位、身色は次の通りである。
    • 法界(ほっかい)虚空蔵(中央、白色) - 白は解脱を意味し、迷いを解き払う仏様
    • 金剛虚空蔵(東方、黄色) - 財産や幸福をもたらす仏様
    • 宝光虚空蔵(南方、青色) - 願い事を叶えて満足させてくれる仏様
    • 蓮華虚空蔵(西方、赤色) - 願い事に関して施してくれる仏様
    • 業用(ごうよう/ごうゆう)虚空蔵(北方、黒紫色) - 穢れを離れて清浄な仏様

    (ウィキペディア)

    多分、虚空蔵菩薩像を鑑賞したのは初めて。

    「伝源頼朝像」

    超有名な国宝「伝源頼朝像」は前期のみ。後期は複製がかかっていました。複製でも衣の文様などはちゃんと確認できて、十分楽しめる印象です。

    前期はこれを含め神護寺三像が揃って展示されていてかなり貴重な機会となったようです。そこそこ見れることの多い国宝ですので、見逃しても大丈夫でしょう。

    現地の状況

    平日でしたが、午前中はかなり混雑しています。

    地味な特別展なのでも人が少ないと思っていましたが、見通しが甘かったです。

    夕方の閉館前は割とのんびり見れます。

    1,900円で初見の国宝11件を見たので、コスパは173円/国宝1件とまずまず。

    海外ではモナリザでさえ撮影OKなのに、撮影禁止だったのが残念です。写真撮影に関して日本の博物館・美術館はまだまだ遅れているなと思います。


    常設展示

    常設展示も久しぶりに鑑賞しました。

    前回(2022年)に比べて人が多かったです。特に訪日外国人が沢山います。

    今回鑑賞した常設展示は以下の通り。

    • 平成館1階(日本の考古)
    • 本館2階(日本美術の流れ)
    • 本館1階(ジャンル別展示)
    • 東洋館5階・4階・3階(アジアギャラリー)

    法隆寺宝物館と東洋館の残りは回る時間がなかったです。やっぱ東博は広い。

    展示内容は前回とあまり大差ないですが、展示替えで初見の国宝も少しありました。

    平成館1階(日本の考古)

    ごく一部ですが展示替えがあるようです。

    国宝を紹介します。


    本館2階(日本美術の流れ)



    本館1階(ジャンル別展示)



    東洋館5階・4階・3階(アジアギャラリー)

    ほぼ展示替えはないように見えました。

    国宝はありません。


    まとめ

    貴重な国宝を多数見れて幸せでした。

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