マレーシアの世界遺産と聞いて、何を思い浮かべますか? キナバル公園やマラッカを挙げる人が多いでしょう。しかし、今回私が旅したのは、それほど知られていないもう一つの世界遺産「レンゴン渓谷の考古遺産」です。
クアラルンプール(KL)から北へ約250km、ペナン島の南約70kmに位置するレンゴン渓谷は、手つかずの自然の中に、183万年前から2000年前までの人類の歴史が刻まれた、太古のタイムカプセルです。
7日目:KFCから始まる冒険の序章
旅の始まりは、KLのプドゥラヤバスターミナル。まずは腹ごしらえとKFCに立ち寄りました。旅先で敢えてファストフードを食べるのも、また一興です。お腹を満たした後は、長距離バス「トランスナショナル」に乗り込み、一路北へ。バスは、広大なパームヤシ畑や緑豊かな丘陵地帯を走り抜け、約4時間で歴史の街クアラカンサーに到着しました。
レンゴン渓谷には宿泊施設もあるようですが、初めての土地に不安を感じたため、今回は少し離れたクアラカンサーに宿を取りました。ホテルにチェックインした後、街を散策。美しいモスクや王宮を横目に、夕食は地元のフードコートへ。マレーシア名物のラクサとチェンドルを堪能し、明日の冒険に備えました。
- KFCでランチ
- クアラルンプール(以下KL)からクアラカンサーへバスで移動
- KL(プドゥラヤバスターミナル)->クアラカンサー トランスナショナル(クアラカンサー経由タイピン行き) 4時間 24.2リンギット
- ホテルにチェックイン
- クアラカンサー市内散策
- Laksa and Cendol Food Courtで夕食
8日目:ジャングルを抜け、太古の人類と出会う
いよいよ旅のメイン、レンゴン渓谷へ向かいます。クアラカンサーのバスターミナルからローカルバスに乗り、約1時間。ジャングルのような道のりを進み、目的地のバル・コタタンパンでバスを降りました。周囲にタクシーや公共交通機関はなく、ここからはひたすら歩きです。
看板を頼りに、うっそうと茂る木々の中を2kmほど進みます。太陽の光が木漏れ日となって降り注ぎ、鳥のさえずりが響き渡る。まるで映画のワンシーンのような道のりを歩き、ついに目的のレンゴン渓谷考古博物館に到着しました。
太古のミステリー「ペラ人」との出会い
レンゴン渓谷考古博物館は、想像していたよりも立派な建物でした。館内に入ると、最大の目玉である「ペラ人(Perak Man)」のレプリカが迎えてくれます。ペラ人は、東南アジアで発見された最も完全な旧石器時代の骨格で、そのミステリアスな存在感に引き込まれました。
展示内容は、正直なところ「簡素」と言わざるを得ませんが、入場無料なので文句はありません。ペラ人の生活の様子を再現した展示は、太古の人類に思いを馳せる良いきっかけになりました。
博物館の裏手にある丘を登ると、そこには美しい展望台が。眼下には、雄大なペラ川と緑豊かなレンゴン渓谷が広がり、まさに絶景。太古の人類がこの場所でどのように暮らし、何を見ていたのか、思いを馳せる時間となりました。
帰り道は、バス停で1時間以上もバスを待ちました。この何もない場所で、ただひたすらバスを待つ時間さえも、この旅の貴重な一部に思えました。
メジャーな観光地とは一味違う、歴史と自然が織りなすレンゴン渓谷の旅。不便さもまた旅の醍醐味と捉えれば、冒険心をくすぐる忘れられない経験となるでしょう。
レンゴン渓谷は、クアラルンプール(以下、KL)の北約250km、ペナンの南約70kmあたりにあります。KLからバスを乗り継いで行きました。
レンゴンにも宿はあるようですが、不安でしたので宿泊はクアラカンサーにしました。
- クアラカンサーのバスターミナルからローカルバスでレンゴン渓谷へ
- クアラカンサー->バル・コタタンパン ローカルバス 1時間 4.5リンギット
バル・コタタンパンでバスを降りて2km程歩くと、レンゴン渓谷考古博物館に着きます。バル・コタタンパン周辺にはタクシーなどはいませんでした。
バル・コタタンパンの看板
こんなジャングルの道を進んでいきます。
博物館の看板
博物館はここから500m程奥です。
レンゴン渓谷考古博物館
結構立派な建物です。
発掘されたペラ人の骨
勿論、レプリカです。
ペラ人の生活の様子
正直中々展示はしょぼいです。入場無料なので文句も言えませんが。
レンゴン渓谷
博物館裏手の丘の上には展望台があり、上からペラ川やレンゴン渓谷が見渡せます。
バル・コタタンパンの集落
バス停
ここで1時間以上、帰りのバスを待ちました。
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