カンボジア旅もいよいよ終盤、19日目。これまでの旅は壮大な遺跡を巡るものが中心でしたが、この日は首都プノンペンの「今」を肌で感じることにしました。歴史と人々の活気が交差する街は、旅の最後にふさわしいエネルギーに満ちていました。
喧騒と熱気に満ちた「セントラルマーケット」
朝一番に向かったのは、街のシンボルでもあるセントラルマーケット。その巨大なドーム型の建物は、遠くからでも目を引く黄色い光を放っていました。一歩足を踏み入れると、そこはまさにプノンペンの鼓動そのもの。
熱気と喧騒、香辛料や果物の入り混じった匂いが全身を包み込みます。所狭しと並べられた雑貨や食料品、衣類。 продавцыの声が飛び交い、交渉する人々の熱気で溢れていました。
市場の混沌とした雰囲気とは裏腹に、内部を支える天井は幾何学模様の梁が美しいアールデコ様式。過去の歴史が、現在の活気に満ちた人々の暮らしを静かに見守っているようでした。
街の始まりの場所「ワット・プノン」
市場の喧騒を後にして、次に訪れたのはワット・プノンです。
緑豊かな小高い丘の上に位置するこの寺院は、プノンペンという街の名前の由来となった伝説の場所。丘の麓には、街の守り神とされるペン夫人の像が静かに佇んでおり、多くの地元の人々が熱心に祈りを捧げていました。
丘を登り切ると、金色に輝く大仏殿が目に飛び込んできます。黄金の仏像を前に、人々の信仰の深さを感じながら、しばし心を落ち着かせました。丘の上から見下ろす街の景色は、歴史と現代が共存するプノンペンの姿を象徴しているかのようでした。
近くにあるプノンペン大時計は、この街の象徴的なランドマーク。歴史ある寺院の隣に、現代の時間が刻まれていることに、不思議な感覚を覚えました。
国立博物館の優雅な佇まい
この日の締めくくりは、国立博物館。
今回は時間がなく、建物外観の撮影だけに留めましたが、レンガ色の美しい建物は、カンボジアの伝統的なクメール様式で建てられており、その優雅な佇まいには目を奪われました。
建物の前で写真を撮りながら、明日じっくりと展示物を見学するのを楽しみにしている自分がいました。この旅も残りわずかですが、プノンペンという街が持つ魅力の奥深さを感じた一日でした。
この街は、遺跡とはまた違う力強さと優しさを持っている。そんな風に感じたプノンペンの一日でした。
まとめ記事:21日間のカンボジア世界遺産旅行。その全貌と、忘れられない旅の記憶。
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