シンガポール旅行の最大の楽しみは、なんといってもその多様な食文化!中華、マレー、インド、ニョニャなど、多民族国家ならではの食の宝庫です。ローカルの活気あふれるホーカーセンター(屋台街)から、洗練された高級店まで、世界中の食通をうならせる絶品グルメが街中に溢れています。
この記事では、シンガポールを訪れたら絶対に食べるべき「必食ローカルフード10選」を厳選し、その魅力を余すことなくお伝えします。美味しい料理との出会いが、あなたの旅をさらに特別なものにしてくれるでしょう。
1. 海南チキンライス (Hainanese Chicken Rice)
シンガポール国民のソウルフードであり、訪れる誰もが魅了される究極のシンプルグルメ。しっとりと火が通ったぷりぷりの蒸し鶏と、鶏の旨味が凝縮されたスープで炊き上げた香り高いライスが主役です。テーブルに並ぶ3種のソース(濃厚なチリソース、爽やかなジンジャーソース、甘いダークソイソース)を自由に組み合わせて、一口ごとに異なる味わいを楽しめます。
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名店:
- 🐓 天天海南鶏飯 (Tian Tian Hainanese Chicken Rice):ミシュランのビブグルマンにも選ばれた超有名店。午前中から行列ができるため、時間に余裕を持って行くのがおすすめです。
- 威南記 (Wee Nam Kee):鶏の旨味がしっかり感じられるスープも絶品。ライスのおかわりもしたくなります。
- 文東記 (Boon Tong Kee):ふっくらした蒸し鶏と秘伝のタレが特徴。
- 予算:S$5〜8
2. ラクサ (Laksa)
一口食べれば、その奥深い味わいに驚くこと間違いなし。海老の出汁が効いたまろやかなココナッツミルクのスープに、スパイシーなチリと香り豊かなスパイスが溶け合い、中毒性の高い一杯を作り出しています。ぷりぷりの海老や油揚げ、かまぼこなど具材もたっぷり。
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名店:
- 🍜 328 Katong Laksa: 有名セレブも訪れる人気店。濃厚ながらも後味がすっきりしており、ついつい飲み干してしまいます。
- Sungei Road Laksa: 炭火で温められた独特のスープが特徴。レンゲだけで食べるスタイルもユニークです。
- 予算:S$6〜8
3. バクテー (Bak Kut Teh)
「肉骨茶」と書くこの料理は、骨付き豚肉を胡椒とニンニクでじっくり煮込んだスープ料理です。朝食や夜食にも愛される、シンガポール人のスタミナ源。食欲をそそる胡椒のピリッとした辛味とニンニクの香りが、体の芯まで温めてくれます。
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名店:
- 🍲 松發肉骨茶 (Song Fa Bak Kut Teh):胡椒が効いたクリアなスープが特徴。食べ進めるうちにスープを追加してくれるサービスも嬉しいポイントです。
- 黄亜細肉骨茶 (Ng Ah Sio Bak Kut Teh):豚肉がとろけるほど柔らかく煮込まれており、口の中でホロホロと崩れます。
- 予算:S$10〜15
4. プロウンミー (Prawn Mee)
海老好きにはたまらない、海老の旨味を最大限に引き出した麺料理です。海老の殻でじっくり煮込んだスープは、一口飲むと口いっぱいに香ばしい風味が広がります。プリプリの海老と香ばしいスープが、太めの黄色麺によく絡みます。
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名店:
- 🍤 Beach Road Prawn Mee Eating House: 長年の歴史を持つ老舗で、海老の香りが立つスープが絶品。
- 大食家蝦麺 (Da Dong Prawn Noodles):甘みのある海老と濃厚なスープが楽しめます。
- 予算:S$6〜10
5. キャロットケーキ (Carrot Cake)
名前はキャロットケーキですが、実はニンジンのケーキではありません。大根餅と卵を一緒に炒めた、シンガポールの屋台料理の定番です。白と黒があり、白いものは塩味でカリカリとした食感が香ばしく、黒いものは甘辛いダークソイソースで炒められ、病みつきになる味わいです。
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名店:
- 🥕 Lau Goh Carrot Cake: 職人技で炒められた、均一な美味しさが自慢です。
- He Zhong Carrot Cake: ぶ厚い大根餅の食感が楽しめます。
- 予算:S$4〜6
6. フライドホッケンミー (Fried Hokkien Mee)
海老やイカ、豚肉を海鮮出汁で炒めた焼きそば。太めの黄色麺とビーフンが混ぜられており、食感のコントラストも楽しめます。ライムを絞ったり、特製のサンバル(チリソース)を添えたりすることで、海鮮の旨味と爽やかな辛さの絶妙なハーモニーが生まれます。
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名店:
- 🍋 Nam Sing Hokkien Mee: 注文を受けてから一つひとつ丁寧に炒めるスタイルで、熱々のホッケンミーが味わえます。
- Geylang Lor 29 Hokkien Mee: 炭火で炒めることで、独特の香ばしさが加わります。
- 予算:S$5〜7
7. ローミー (Lor Mee)
とろみのある黒いスープが特徴的な麺料理。揚げた魚や豚肉をトッピングし、黒酢を加えて混ぜると、濃厚なスープに酸味が加わり、複雑で奥深い味わいになります。シンガポールならではのローカル麺をぜひ試してみてください。
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名店:
- 🍜 Yew Tee Lor Mee: 多くの地元民に愛される名店。
- Tiong Bahru Lor Mee: ボリュームたっぷりで、食べ応え満点。
- 予算:S$4〜6
8. 潮州フィッシュボールヌードル (Teochew Fishball Noodles)
弾力のある自家製フィッシュボールが主役の麺料理。あっさりとしたスープ麺か、甘辛いタレを絡めたドライ麺かを選べます。朝食や軽食にぴったりの、胃に優しい一品です。
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名店:
- 🐟 Li Xin Teochew Fishball Noodles: 手作りのフィッシュボールは、驚くほどプリプリした食感が楽しめます。
- Song Kee Fishball Noodles: ドライ麺のタレに定評があり、クセになる美味しさ。
- 予算:S$4〜6
9. ロティプラタ & ムルタバ (Roti Prata & Murtabak)
インド系の人気料理。ロティプラタは、小麦粉を練って薄く伸ばした生地を焼いたもので、外はカリッ、中はもちもちとした食感が特徴。カレーソースにつけて食べるのが定番です。ムルタバは、プラタ生地に肉や卵をぎっしり詰めて焼き上げた、ボリューム満点の料理です。
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名店:
- 🫓 The Roti Prata House: 様々なトッピングのプラタが楽しめます。
- Springleaf Prata Place: 創作プラタの種類が豊富。
- 予算:S$4〜8
10. チリクラブ & ペッパークラブ (Chilli Crab & Pepper Crab)
シンガポールグルメの代名詞といえば、やはりチリクラブとペッパークラブ。甘辛いチリソースが蟹の身に絡むチリクラブと、黒胡椒のスパイシーな香りが食欲をそそるペッパークラブ。どちらも身がぎっしり詰まった蟹を豪快に味わえます。揚げパンでソースを余すことなくすくって食べるのが至福の体験です。
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名店:
- 🦀 Jumbo Seafood: 老舗の人気店。観光客にもローカルにも愛されています。
- Long Beach Seafood: ブラックペッパークラブの発祥地と言われています。
- 予算:S$60〜90/1匹
まとめ
シンガポールの食の魅力は、その価格帯の多様性にもあります。ホーカーセンターでは、S$4〜8で絶品のローカルフードを心ゆくまで楽しめます。一方で、チリクラブのような高級グルメも旅の思い出には欠かせません。
1日3食、ホーカーセンターとレストランを組み合わせれば、予算S$80〜120程度で、シンガポールの食文化を丸ごと堪能できます。旅のプランに美味しい食事を組み込んで、忘れられない思い出を作りましょう!
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