こんにちは。
次の撮影旅行の舞台は中国。「北京から入国(イン)し、各地を縦断しながら最終的に上海から出国(アウト)する」という、一切のバックトラック(逆戻り)を排除した一筆書きの超効率ルートを計画しました。
航空チケットは4月末のANAタイムセールで発券しました。
【ANA】国際線タイムセール 販売期間:2026年4月24日(金)0:00~4月30日(木)23:59
目的は明確。まだ見ぬ12箇所の世界遺産を、日の出から日没、そして夜景まで、カメラに収めることです。
今回は、地理的な美しさと移動の合理性を突き詰めた全4ステージの撮影ルートと、それぞれの狙い目をまとめました。
第1ステージ:山西・西北エリア(歴史の源流と古城を歩く)
北京入国後、市内には立ち寄らずそのまま高速鉄道で南西へ。仏教聖地からシルクロードの起点へと一気に潜り込みます。
1. 五台山(山西省)
中国仏教の聖地。盆地と山々に点在する寺院や白塔,そして朝晩の勤行(お勤め)が醸し出す厳かな空気感を、高地ならではの澄んだ光線で切り取ります。
2. 平遥古城(山西省)
明清時代の城壁がほぼ完璧に残る古城。城壁の上から見下ろす瓦屋根の連続美、細い路地に差し込む斜光、そして夜に赤い提灯が灯るノスタルジックな夜景を、2日間かけて網羅します。
3. シルクロード:長安-天山回廊の交易路網(西安周辺)
大雁塔、小雁塔、漢長安城未央宮遺跡など、西安周辺に分散する広大な遺構群。移動のタイミングと光の角度を計算しながら、歴史のスケール感をテンポよく収めます。
4. 秦始皇帝陵及び兵馬俑坑(陝西省)
完全屋内撮影のため天候には左右されませんが、混雑回避のため開門直後の入場が絶対条件。1号坑の圧倒的なスケールを広角で捉えつつ、兵士一人ひとりの表情を望遠で緻密に切り取ります。
第2ステージ:中原・山東エリア(石窟と聖なる山、儒教の地を東へ)
西安から高速鉄道に乗り、東へ向かって河南省・山東省を横断していきます。光の差し込む角度が命となるエリアです。
5. 龍門石窟(河南省)
伊河を挟む断崖の仏像群。西山石窟は午前、東山石窟は午後が順光になります。さらに、夜間にライトアップされた幻想的な全景を対岸から狙う昼夜の二部構成で挑みます。
6. 「天地の中央」にある登封の史跡群(河南省)
嵩山の麓に点在する少林寺や、中国最古の煉瓦塔である「嵩岳寺塔」など10箇所の建造物群。エリアが広範囲に分散しているため、ロケハンを含めて丸2日を費やします。
7. 殷墟(河南省)
最古の甲骨文字や青銅器が眠る平面・地下遺構。夕刻の歴史の重みを感じる光線の中で、ドラマチックな1枚を狙います。
8. 泰山(山東省)
山頂に宿泊し、天候の急変を待ちます。「南天門」へと続く果てしない石段、夕刻の西日を受ける岩壁、そして翌朝の御来光と雲海という、山岳写真のハイライトが待っています。
9. 曲阜の孔廟、孔林、孔府(山東省)
壮大な建築群(孔廟)と、孔子一族の広大な墓所(孔林)。特に孔林は、深い緑の中に古い石碑や石獣が並び、木漏れ日の差し込む午前中の撮影が非常に美しい場所です。
第3ステージ:華南エリア(峻険なる名山と水墨画の世界)
山東省での撮影を終えたら一気に南下。江南・華南の美しい山岳・自然景観エリアへと突入します。
10. 廬山国立公園(江西省)
古来より「廬山の霧」と称される幻想的な霧の表情。切り立った断崖だけでなく、歴史的な別荘建築群や滝など、被写体の多様さをじっくり歩いてフレーミングします。
11. 三清山国立公園(江西省)
「巨蟒出山」に代表される、花崗岩の奇峰群と松が織りなす東洋画の世界。急峻なエリアを巡るため移動に時間がかかるほか、霧や雲海が発生するシャッターチャンスをじっと待ちます。
12. 武夷山(福建省)
今回の旅の締めくくり。朝霧が立ち込める天遊峰からの絶景や、36の奇峰の間を縫うように流れる「九曲渓」の筏下り。異なる撮影ポイントから朝夕の光を狙うため、最低でも2日は確保します。
ゴール:上海へ
武夷山での撮影を終えたら、高速鉄道に一本乗れば乗り換えなしの数時間で上海へ滑り込むことができます。
北の重厚な歴史遺産から、南の険しくも美しい水墨画のような大自然まで、中国が持つ気候と景観のグラデーションをカメラに収めながら南下する、完璧な縦断ルート。
三脚のホールド、明暗差を抑えるハーフNDフィルターなど、タフな装備とともに挑んできます。
現地からの撮影レポートもお楽しみに。

0 件のコメント:
コメントを投稿