IHG One Rewards(IHGワンリワーズ)の「ポイント&キャッシュ(Points & Cash / P&C)」は、手持ちのポイントが足りない時に現金を追加して予約できる便利な仕組みです。しかし、実は「ポイントを現金で追加購入して全額ポイントで予約する」ケースと「ポイント&キャッシュで予約する」ケースのどちらが得になるかは、状況や保有ポイント数によって全く結論が変わってきます。
今回は、実際に西安インターコンチネンタル(InterContinental Xi'an)に2泊する場合の具体的な数字を使って、どちらの予約方法が最もお得になるのかを損益分岐点とともに徹底検証・解説します。
検証の前提条件
今回の検証における前提条件および基本データは以下の通りです。
- 対象ホテル:西安インターコンチネンタル(2泊)
- 保有ポイント:21,671 pt
- 全額ポイント予約(1泊あたり):14,000 pt(2泊合計:28,000 pt)
- ポイント&キャッシュ(1泊あたり):6,000 pt + 7,822円(2泊合計:12,000 pt + 15,644円)
- IHGポイント購入キャンペーン:100%ボーナス適用時(16,000pt購入=合計32,000ptで184.00 USD / 8,000pt購入=合計16,000ptで108.00 USD)
- 為替レート:1 USD = 約157.24円(108 USD = 約16,982円)
手持ちのポイント(21,671 pt)だけでは全額ポイント予約(28,000 ptが必要)に6,329 pt届かないため、「16,000 ptを買い足して全額ポイントで泊まる(パターンA)」か、「ポイントを足さずに手持ち分の範囲内でP&C予約する(パターンB)」の2つの比較が行えます。
2つのパターンの実質コスト比較(2泊分)
2泊分の予約における「追加の現金持ち出し額」と「宿泊後に手元に残るポイント数」を比較してみましょう。
| 予約パターン | 現金のお支払い(2泊分) | 消費ポイント(2泊分) | 宿泊後の手元残高 |
|---|---|---|---|
| パターンA:16,000pt購入して全額ポイント | 16,982円(108 USDのポイント購入代金) | 28,000 pt | 9,671 pt |
| パターンB:P&C(6,000pt + 7,822円) | 15,644円(現地・事前支払い) | 12,000 pt | 9,671 pt |
なぜパターンB(P&C)の方がお得になるのか?
表を見ると分かる通り、どちらのパターンを選んでも「宿泊後に手元に残るポイント」は全く同じ(9,671 pt)になります。
つまり、最終的な手持ちポイントの条件を揃えて比較した場合、現金の手出し金額のみの勝負となります。
- パターンA(ポイント追加購入):16,982円
- パターンB(ポイント&キャッシュ):15,644円
結果として、パターンB(ポイント&キャッシュ)の方が 1,338円 お得(安上がり)になります。
100%ボーナスキャンペーン中でも、少量(8,000pt枠など)のポイント購入では単価が約1.06円/pt前後とやや高めになります。一方で、今回のP&Cにおける現金部分の引き直し単価と比較した場合、わざわざポイントを買い足して全額ポイントにするよりも、P&Cの現金部分を直接支払った方が持ち出しが少なくて済むという逆転現象が発生します。
IHGポイント&キャッシュ利用時の重要ルール・注意点
P&Cを利用する際は、以下の基本仕様をあらかじめ理解しておくことが重要です。
1. キャンセル時は「現金」ではなく「ポイント」で返還される
P&Cで予約した部屋をキャンセルした場合、支払った現金部分は返金されず、その金額に相当するポイントとしてIHG口座に還元されます(実質的に「予約時に現金でポイントを買い戻した」扱いとなります)。
2. P&Cのキャンセルによる「ポイント有効期限の延長」は期待できない
一般会員(クラブ会員・ゴールドエリート等)の場合、P&Cのキャンセルによるポイント返還は「新規獲得アクティビティ」としてカウントされないケースがほとんどです。そのため、ポイント失効期限(12ヶ月)の延命目的で予約・キャンセルを行う手法は推奨できません。(※プラチナ・ダイヤモンド等の上位会員はそもそもポイント無期限です。)
3. ポイント失効を防ぐ(延命)なら直接購入が確実
ポイントの有効期限を確実に12ヶ月延長したい場合は、公式サイトで少額のポイントを直接購入するか、実際にポイント対象の宿泊を行うことが確実な方法となります。
まとめ:状況に合わせた最適な予約戦略
- ポイントを買い足す場合:購入ポイント数が少ないと単価が高くなるため、P&Cの現金支払いの方が安くなるケースがある(今回のケースではP&Cが1,338円お得)。
- 手持ちポイントだけで完結させる場合:P&Cを活用することで、全額現金払い(2泊で約33,652円)に比べて手出しの現金を18,008円節約でき、1pt=1.50円という非常に高い価値でポイントを充当可能。
IHGのポイント&キャッシュは、一見複雑に見えますが、「手元に残るポイント」と「実際の現金支出」を揃えて比較することで、真のコストパフォーマンスを見極めることができます。予約前にぜひ手計算・比較を行ってみてください。

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