こんにちは、旅行大好きのtakau99です。夏の終わりに東京国立博物館の常設展に行ってきました。
先月末にも東京国立博物館の常設展を見ているので、今回は展示替えの国宝・重文に絞って撮影しました。
国宝
今回初見の国宝です。
- 檜図屏風 紙本金地著色桧図〈/八曲屏風〉
- 七弦琴 黒漆七絃琴〈/(法隆寺献納)〉
檜図屏風 紙本金地著色桧図〈/八曲屏風〉
伝狩野永徳作で、文化財等データベースでは作者蘭は空白。
東京国立博物館では狩野永徳作としています。
修理までは八曲一隻だったが、四曲一双に改められた。
年に1回程度展覧会に出品。常設展で見れたのはラッキー。
画面から突き抜けるほど大きく勢いよく描かれた檜の巨木。うねるように伸びる太い枝からも生命力が溢れています。本作は、織田信長や豊臣秀吉といった戦国武将に寵愛(ちょうあい)された画壇の覇者、狩野永徳の手になる作品です。永徳は、力強くダイナミックな「大画(たいが)」と呼ばれた画風で多くの障壁画を制作しました。
本作は、桂宮家(かつらのみやけ、もと八条宮家)に伝来し、宮家廃絶により皇室の所蔵品となり、大正9年(1920)当館に引き継がれました。画面に襖(ふすま)の引手(ひきて)金具の跡があることなどから、もとは秀吉によって造営され、天正18年(1590)12月に落成(らくせい)した八条宮邸の襖であったと考えられています。同年9月に亡くなった永徳最晩年の画風を知るうえでも大変貴重な作品です。
色数を抑え、描くモチーフを限定しているのも特徴の一つです。その上で、濃い墨や金で荒々しく檜を描くことにより、巨木が屏風の枠を越えて見る人に迫りくるかのような、圧倒的な存在感をより強調する画面を作り出すことに成功しています。永徳が得意とした豪壮華麗な画面は、戦国武将たちが愛した当時の美意識を今に伝えています。
七弦琴 黒漆七絃琴〈/(法隆寺献納)〉
東博では「七弦」、指定名称では「七絃」と表記に違いがあります。
公開は時々、期間も短めで割とレアな国宝です。
唐の開元十二年(七二四)五月五日に中国の九隴県(現在の四川省成都府彭県)で造られた旨の銘がある。桐材、総体を黒漆で塗り、螺鈿円文のおさえどころを嵌装【がんそう】している。正倉院宝物中の平文【ひようもん】琴とともに唐代名琴として知られるもので、器形整然、かつ保存状態も良好である。
重要文化財
今回初見の重文です。
- 能面 伝山姥 1面 伝赤鶴作 梅若家伝来
- 能面 曲見 1面 「本」針書 奈良・金春家伝来
- 能面 曲見 1面 「天下一是閑」焼印 奈良・金春家伝来
- 能面 曲見 1面 奈良・金春家伝来
- 能面 小面 1面 「天下一河内」焼印 奈良・金春家伝来
- 能面 小面 1面 「出目満昆」焼印 奈良・金春家伝来
- 能面 大天神 1面 奈良・金春家伝来
- 能面 姥 1面 奈良・金春家伝来
- 彩絵鼓胴 1口
- 彩絵鼓胴 1口
- 黒漆鼓胴 1口
- 羯鼓 1口
- 羯鼓台 1脚
- 尺八 1管
- 横笛 1管
- 琴柱 6枚
- 梵本心経および尊勝陀羅尼
- 赤地纐纈平絹幡足残欠
能面
指定名称は、1面が能面伝山姥(伝赤鶴作)、残りは金春宗家伝来能面です。
楽器
指定名称は、以下の通り。
- 鼓胴
- 鼓胴
- 黒漆鼓胴
- 瓦製彩絵羯鼓胴
- 朱漆羯鼓台
- 尺八
- 横笛
- 筝柱
文化財等データベースに写真があるので、同名でも区別がつきます。
東博は「琴柱」、指定名称は「筝柱」で表記が違います。
書跡・染織
梵本心経および尊勝陀羅尼の指定名称は、梵本心経并尊勝陀羅尼(貝葉)。
赤地纐纈平絹幡足残欠は、指定名称「幡、褥残闕」一括の一部と思われる。
まとめ
相変わらず訪日外国人が多かったです。
腰を痛めていたので国宝と重文を撮影して早々に帰宅しました。お陰で指定なしの仁清を見損ねました。
次は再来月訪問予定です。
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